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北木島で産出される花崗岩「北木石」の採石や加工などに使用された用具です。笠岡市立北木中学校内の北木石記念室に常設展示されています。
資料は，丁場（採石場）で使用した「採石用具」，加工場で使用した「加工用具」，道具の手入れに使った「鍛冶用具」で構成されています。
例えば採石用具のうち，石を割る「矢割り」の用具として，人力で打ち込むくさび「大矢」，「中矢」，「豆矢」，ハンマーとして使う「ゲンノウ」などのほか，昭和２７年（1952）以後に登場した削岩機やチッピングハンマーなどがそろっています。
明治以来の伝統的な道具と，昭和の機械化された道具の双方が収集されており，わが国の石工技術や採石業の変遷を考えるうえで注目すべき資料群です。