泊 満夫さん
泊さんは、土庄町で生まれ育ち、現在は「迷路のまちボランティアガイド協会」の会長として、地域を盛り上げるためにご活躍されています。取材時も自らガイドをして迷路のまちをご案内してくださいました。ガイドさんと一緒だから見つけることができる様々なまちの魅力を教えてくださいました。
-土庄町で現在までどのように過ごされてきたのでしょうか。
香川県小豆郡土庄町で生まれ、小・中・高校も土庄町です。卒業してから土庄電報電話局に入社して42歳まで24年間務め、その後高松に転勤し、退職するまで高松の方で勤めておりました。退職した年、平成19年4月に土庄町の自治体選挙に出て、それから2期勤めました。
-それから地域と関わるお仕事をなさっていくんですね!
そうですね。当選した年の秋頃から土庄商工会の本町支部で地域を盛り上げようと「迷路のまち」研究開発組織ができました。そして友人の鎌田さん(当時の商工会長さん)からのお誘いで地域おこしを一緒にやっていこうと誘ってもらっていろんな取り組みを始めていきました。
取材時の泊(左)さんと鎌田(右)さん
まずはお客様にきてもらうためにどうしたらいいかということを話し合いました。参考になるところの視察を重ねたり、先進地から講演に来てもらったり、、、そんなある時、話し合いの中で自然発生的に意見が出たんですが、
「本町にあるややこしげな路地、これはおもしろいんじゃない?」
「迷路みたいなまちやな」
そこから地域の魅力として、小豆島の新観光スポットとして「迷路のまち」をアピールしていこうとなっていきました。
どんなところを巡ってもらうかと議論しガイドブックも作りました。来てもらうために何ができるのかを考え、魅力がわかるパンフレットを作ったり、イメージ動画を作ったりもしました。様々な媒体で取り上げられて効果がありました。
迷路のまちの中を歩いていくと、西光寺の朱色の三重の塔が見えます。
それから、せっかく来てもらうならおいしいものがないと!ということで商工会の青年部の事業としてメニュー開発をしてもらいました。
小豆島の特産品であるそうめんをいつでも気軽に食べれるようにと、カップそうめんを作りました。島を愛するとかいて「島愛麺」です。おいしいですよ。(笑)
あとは「島愛バーガー」ですね。パンのところにそうめんが使われています。結構人気ですよ。イベントなどで出しています。
島愛麺(左)・島愛バーガー(右)
-様々な取り組みをしていますね!これからはどのようなことをしていきたいですか?
複数ある観光協会をまとめて一元化して、まちの核となる、観光案内所、休憩所を設けたいです。そしてそこで、まちの伝統文化などを伝えていきたいです。まちなかの観光のメイン場所ですね。
今は土庄町の商工会か役場の観光課にお問い合わせすればガイドをつけることができるのですが、観光案内所ができたら、お客様にすぐガイドができるようにしたいですね。
ガイドの心得第1条は自分のまちの自慢をすることです! 地域でお客様をおむかえしたいと思っています。
世界一狭いとギネスに掲載されている土渕海峡、八十八ヶ所霊場のひとつに数えられる西光寺がある迷路のまち、天使の散歩道「エンジェルロード」を歩きにきてほしいですね!
土渕海峡(左)・迷路のまち(中)・エンジェルロード(右)
取材後、日本遺産に登録されている「石切り寿司」をいただき、皆で食べました。
(道の駅 大阪城残石記念公園で購入できます。※要予約)
石切り寿司
インタビュー:2020年3月